これは大学生活の約2年間を脱童貞の為に奮闘した非モテ男3人の物語である。
Contents
第1話:R男から届いた謎のURL
始まりは幼稚園以来の友達「R男」から大学二年の夏に突然届いたLINEだった。
なんだ、、??
久しぶりのLINEがこれ、、??
怪しい。。。
怪しすぎるぞこのURL!!
今後脱童貞の為に共闘していくR男だが、当時は高校卒業以来ほぼ連絡を取っていないような状態だった。
そんなR男から急に送りつけられてきたURLに激しく疑問を抱きながら、俺はURLを押してみた
『 恋 活 パ ー テ ィ ー 』
目に飛び込んできたのはこの7文字
「なんだそれ、、、??!」
よく分からないがとりあえず読んでみるとこういうことらしい
まず男性勢、女性勢に分かれる。(合わせて30人くらい)
①異性全員と1分間のトークタイム!!
②話したい人と5分間フリータイム!!
③カップル希望を提出してね!
④カップルが成立したら一緒に花火を見に行こう!!
は??
意味分からない、、なぜ急にR男は俺にこのURLを送ってきたのか、、こう言うのってサクラばっかりなんじゃね?とか色々思った。
でも同時にこう思った。
「え、これ彼女作るチャンスじゃね?」
即決だった
第2話:モテたい男の二週間
まあ結局R男が教えてくれた花火大会の日にはバイトがあったので行けなかったが、他の日にも色々イベントがあるようなので日を改めて行く事になった。
家族以外の女性と話せる機会などほぼ無い非モテ男には、一世一代のこの勝負
決戦の日までは2週間
2週間で俺はモテる男になることを決めた。
ここで一旦俺とR男についてのスペックを洗い出しておく
《俺》
見た目 :10点中6点。並。(自己評価。実は5点くらいだろう)顔の薄くてもはやメガネが主体。
学歴 :Fラン私立大。しかしメガネ故のインテリ感を漂わす。ポンコツメガネ
女性遍歴:奇跡的に高校時代に彼女あり。しかし2ヶ月で別れる。なお2ヶ月間メールしかしなくて振られた模様。クソ奥手。
《R男(あるお)》
見た目 :10点中4.5点。ギリ並はいかない。ハリーポッターのロン君に似てる。日本人にしてグレードを3段階くらい下げたらR男。
学歴 :Fラン私立大(俺とは別のとこ)
女性遍歴:彼女はいたことない。中学時代は女性と話すと顔真っ赤になってた。今も得意ではない模様。
こんな感じだ。
モテるかこんなやつら!!!
というのは言われなくても分かっていたので、モテる為に俺達は行動を開始した。
モテる為に。作戦会議
ただこの状態では何からやればいいのか分からないので、まずは作戦を立てた。
この『学生お見合い』とやらの内容を見るに、1分間のトークと5分間のフリータイムに全てがかかっているようだ。
つまり狙った子と話せる時間は6分間。
短い、、短すぎる、、!!
だけど逆に考えてみれば、どれだけ女性と話すのが苦手でも、色々会話を続けるのが苦手だとしてもこの6分間さえうまく乗り切れば勝機はある。いかに6分間にボロを出さず、かつアピール出来るのか。それがこの『学生お見合い』の鍵になるのだ
ただ一つ問題があって、
そもそもカッコよくも無い男の話なんか聞かねぇよ!!!!!!
って話。
そう、6分間では中身を伝えるには短すぎるのだ。
つまり見た目。見た目が99.9%のイベントなのだ。
でもだからと言って勝機がないわけではない。
確かに通常なら俺たちの見た目は並(以下)。でもわざわざ5000円も払って出会いに来る様な非モテ男子の集いなら並でも戦える、、!!
そう、これは大学生活では負け続けた底辺の戦い。カイジで言うところのエスポワール。日本語で「希望」。
一夜にして夢(彼女)を掴むことの出来る人生逆転イベントなのだ、、、!!
というわけで俺は髪を切り、眉毛を整え、服屋に行ってマネキン買いをかました。
さらに肌の保湿と爪磨きまで行い、何故か女子力まで高めたのだった。
第3話:雰囲気イケメンとR男の出鼻
キメ過ぎることなく、爽やか雰囲気イケメンになった俺(自己評価)はR男との待ち合わせ場所に向かった。
この2週間でのR男の変化を楽しみにしていると、そこにR男は現れた。
珍しくジャケットを着て、いつも付けないワックスで髪を多少盛っている、、!!
「R男!やるじゃねぇか!!」
と言おうとして顔を見ると衝撃の事実に気がついた。
とりあえず鼻毛切りを買いにコンビニへ直行。
しかし探すも見つからず、ガチのでかいハサミを購入し鼻毛を切るR男。

出鼻をくじかれ凹んでいるようだった。鼻だけに。
第4話:0.2のアドバンテージ
色々あったが会場に到着した(自称)雰囲気イケメンのふたり
緊張の中会場内に入ると、男女合わせて20人くらい?
人数比として、男の方がちょい多い。6:4くらいの比率だった。
正直そこまで期待はしてなかったのだが、可愛い子が多い!4割くらいは普通に可愛いぞ!!
そして対する男達。我がライバルの顔を見回すと全体的なレベルは5といったところ。
、、、いや、フツメンの集まりじゃねえか!!
誰だよ大学生活の敗者の集まりって言った奴!
とは言っても俺たちは2週間のイケメン計画によって生まれ変わったのだ。レベルだってもちろん上がってる。
具体的に言えば5→5.2くらい。
俺たちはこの0.2の差で勝利を掴む事にした。
会場に入ると一人の女性と向かい合って席に座ってプロフィールカードを書くことになった。
おい、可愛いぞ?
テンションの上がる俺
※当時は特に気にしていなかったが、この前に座る人はかなり大事だったりする。他の人とはトークをフルに使って6分しか話せないが、この前に座ってる人とは準備時間や、待ち時間には軽く話すことが出来るのだ!!これは大きなアドバンテージ。行こうと思ってる人は参考にすると良いぞ。(あまりに話しかけるとウザがられるから適度にな!)
10分ほど掛けてプロフィールを書き終えると、説明がちょうど始まる所だった。
今日の流れの説明の後、
司会のスタートの合図で人生逆転ゲームは始まった。
第5話:人生逆転ゲーム
始まってからは怒涛の流れだった。
1分話して隣に移動。
また1分話して話して隣に移動。
正直名前を覚える暇もない。
顔を覚えるので精一杯だった。
もはや流れ作業
とりあえず話した子に対して[顔:何点][話した感じ:何点]と言うふうに点数をつけていくゲスいスキルが身についた。
こうやって点数を付けていき無事狙う子が決まったので、好きな女性と話せるフリータイムに全てを賭けることになった。
フリータイムに話せる人数は3人。
最後に話した方が印象に残るのか、、
それとも最初から一直線に第一希望に直行したほうが好印象か、、
難しい、、
だが悩んでいる時間はない!!!
第一希望に直行だ!!と決意した刹那
気になっている方のところへ移動してください!
運営の始まりの合図、、!!
前に座ってる子に対しては後で話しに行く予定だったので
と爽やかに決めて、俺は斜め後ろに座っているイチ推しの子を振り返って見た
ただそこには衝撃の景色が広がっていた
確かに男女の人数には差があるので1人に何人か付く可能性はあるだろうな。とは考えてはいたが、まさかここまで固まるとは、、
完全に予想外、、!!
計画の破綻、、!!!
破滅、、、!!!!!
だがここで崩れるわけにはいかない
俺の希望としては以下の通り
①左後ろの子
②前の子
③左隣の子
ただそこに付いている男は既に
①3人
②0人(俺が座ってる)
③2人
これは、、、
とか言って座りなおす俺。
これには前に座る子(以下、前子)も苦笑い
これは印象最悪だ。。
他の子に話に行こうとして、空いてなかったから私に来た感満載だ。。
これはもうトークで巻き返すしかないので5分間は気合で乗り切った。
ただ不思議なことに正直ここまで来るともう話すの苦手とかでは無くなっていた。知らない人と話すのに慣れたというか、女性と話すことに慣れていたのだ。
いつのまにか話した人を点数化するゲスいスキルだけではなく、会話スキルもいつの間にか手に入れていたようだった。
そんな感じで残りの2人にもフリータイムでアタックし、全てやれることはやりきった。
あとはカップル成立を願うだけだ。
第6話:運命の宣告 ~歓喜と絶望の狭間に~
フリータイムも終わり、元の席についてカップル希望を書いて提出。
しばし運営の集計を待つことになった。
その間は何故か仲良くなった左隣の男と話したり、そこに3番推しの左隣の女性(左子)と2番推しの前子を加えて4人でいい感じに話していた。
と完全に忘れていたが、見回すとR男がいた。
真顔。
完全なる真顔でそこにR男はいた。
顔は赤くは無かったがなぜか真顔。
前にいる子と話せよ!!って思ったが、あんな真顔だし特に狙っても無いのだろう。ということで放置した。
そんなこんなで時は経ち、今回成立したカップルの発表の時間になった。
会場騒然
約20人のこの会場。男は全部で12人。つまり成立してない男は5人。下から5人に入っていなければこのゲーム勝利確定。
男の顔を見回す俺。
静かに勝利を確信。
始まる、、!!!
静まる会場に、沸き立つ二人。
うわぁぁぁ!!!!!
お前らなんかどうでもいいんだよ!!!
早く発表しろ!羨ましいわ!!!
おぉおおおい!!左隣の男と、前に座ってる子じゃねぇか!!!!!
お前らいつの間に出来てたんか!!!!!
共に闘ったライバル、もとい友に賞賛を送る俺。不思議と笑顔も引き攣る
その後次々と呼ばれるカップル
呼ばれない俺の番号
どんどん消えて行く可愛い女性達
神よ、、、!!!
キタァあああああ!!!!
やったぁああああ!!!!
俺の勝利だぁああ!!!!!
これで俺も人生逆転!
彼女が出来て人生バラ色!!
人生始まったんだが?!!?!!
いや、そう言えば相手誰だ?
って事で確認すると左隣の女性!
三番推しの子だった!
三番にしてごめんなぁあああ!!!
君が一番だぜぇええ!!!
そんな感じに喜んでいたが、そういえばR男が呼ばれてない。
なにかに祈るR男
いつになく真剣だ。
そしていつになく真顔
未だ呼ばれない者達が息を飲む
R男ぉぉぉおおおお!!!!
成し遂げたんだ、俺たちはとうとう成し遂げた、、、!!!
俺たちの人生は確かに華々しいものではなかった。むしろ非モテの非リアだった、、、、!!!
でもこれで、、
これで、、、、
今までのくすんだ青春を取り返せるんだ、、、!!!
おめでとうR男。
と素直に祝福していたがそう言えば相手は誰だ?
R男を選んでくれてありがとう。
確かR男と同じ番号だったけど、、
いや、R男の前に座ってる子かよ!!!
なんでお前そんなに真顔だったんだよ!!!
カップルに選ぶくらいならもっと話せよ!!
とそんな感じで俺たち2人は見事カップルを成立させたのであった。
第7話:夜に消えるR男と4人組
というわけで男共は一旦外へ出ることになった。
そして我ら呼ばれた精鋭達は会場の出口の前で女性を出待ち。
残念ながら呼ばれなかった者達は肩を落として帰路を急ぐのだった。
R男を見つけたので、イベント中に仲良くなった左隣の男に紹介した。
そしてせっかくだし3人ペアでどっかに行こうか!という話になったが、R男とペアの女の子が大人数は苦手とのことで、R男とその子は夜の新宿に消えて行った。
そして俺たち4人はなぜかサイゼリアに直行
それでも楽しくお食事をして帰途に着いたのである
最終話:終わりと始まり
次の日、俺とR男は地元のサイゼリアに集まり、祝賀会を開いた。
へらへら喜ぶ俺。
しかしR男の顔つきはなぜか芳しくなかった。
凹むR男と驚愕する俺。
そうか、まだ連絡先を知っただけで別に付き合ってる訳じゃないのか、、、、!!!??
そう、ここで俺は初めて気付いたのである。
まだ終わっていなかったのか、、、
数日後、俺もペアの子と連絡は取れなくなり無事死亡。
しかし俺たちに絶望は無かった。
今回は確かにうまく行かなかったかもしれない。
でも
「このまま通い続ければいずれ彼女が出来る」
これが確信出来たからだ。
※ひとによる
こうして俺たち二人は彼女を作るため、もとい童貞を卒業するための奮闘を始めるのだった。
続く
おまけ
今回の記事で実際に参加したのがこれ↓
エクシオstudent 恋活パーティー
学生以外はこっちな↓
独身社会人のためのカップリングパーティー
※あくまで個人の体験記なので、全てのイベントの内容が必ずしもこの流れで、この時間配分である。ということではありません。参加する場合にはご自身での確認をお願いします。
うまく行けば実際彼女は出来るし、もし出来なくてもこうやって一記事かけるくらいの話のネタになるので1度は行ってみるといいかもね!
特に女性と話すのに苦手意識を持ってる人はかなり練習になるよ
彼女が出来るかどうかは別だけどな!!!
では今回はここまで!!
最後まで読んでくれてありがとう!
反響があれば続きも書くよ!!
いや、無くても書くけどね!!
おわりっ!!
次回:三人目の適合者
今度私もExeo studentに参加してみようと思うのですが、0.2のアドバンテージを得るためにどのような行動をしたか、全部教えていただけないでしょうか。
>理系大学生さん
コメントありがとうございます!
当時やった事としては、
・髪の毛を整える(美容室でカットする、ワックスでセットする)
・服を買う(あまり服に詳しくなければ店員さんに聞いて、マネキン買いでも良し。)
・眉毛を整える(一気に剃り過ぎないようにね。無くなるよ。笑)
・プロフィールに書く事を考えておく(エクシオスチューデント プロフィール用紙 とかで調べれば恐らく画像が出るかと、、)
多分この辺りをやっておけば、今より0.2くらいはアドを稼いで当日に臨めるかと思います!
当日は緊張するかと思いますが、なかなか出来ない体験だと思うので是非楽しんできて下さいね!
(※会の内容は参加するものによって変わったりするので、話に書いた内容通りでは無い可能性があるので注意して下さい。)
良い結果を期待してますー!笑